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ドレスデンの格

ドレスデン【花柄プレート】
ドレスデン【アップリケ中世貴人文花瓶】

ドレスデンは、12世紀のヨーロッパ文化の中心ともいえる歴史を持っており、ザクセン選帝侯の宮廷都市として栄えていました。

代々のザクセン選帝侯は12世紀末からドレスデン城に居住し、その最盛期はフリードリヒ・アウグスト1世が統治した17世紀の終わりから18世紀初頭にかけてとなっており、同1世は、ツヴィンガー宮殿(Zwinger)を1732年に建てこの宮殿は今でもドレスデンを代表する建築物となっています。

※選帝侯(せんていこう、Kurfurst)とは、神聖ローマ帝国において、ドイツ王ないし神聖ローマ皇帝に対する選挙権を有した諸侯のことで、選挙侯(せんきょこう)又は選定侯(せんていこう)とも言われています。

ところで、マイセン(ドレスデンより25km離れています)で生産された磁器も、主にドレスデンで取引されたことから、かつて≪ドレスデン磁器≫と呼ばれていましたが、19世紀の後半になると、貴族階級だけでなく比較的裕福な一般人による磁器のニーズも高まり、ドレスデン市内に最盛時には200を超える絵付け工房が出来上がり、本格的な≪ドレスデン磁器≫を作り始めたと言われます。

これらの絵付け工房は、ドイツ、オーストリア、リモージュあたりの磁器製作所から白磁器を購入し工房の窯印を入れて販売していたもので、今日、≪ドレスデン窯≫の名前で取引されているアンティーク磁器は、これら<ドレスデン>の絵付け工房で絵付けされた作品の総称となっています。

この中でも、唯一自社窯を持ち磁器生産から絵付けまで行ったのは、カール・ティーメによって1872年に設立された【ザクセン磁器製作所ドレスデン(S.P.ドレスデン)】だけと言われていまが、このカール・ティーメも1872年以前はドレスデン市内で絵付け工房を経営し数多くの上絵付の作品を販売していたようです。

主なドレスデン絵付工房

*ドナート工房

1872年設立。1916年にリヒャルト・クレム社と統合。王冠の窯印を使用。

ドレスデン:ドナード工房マーク


*フランツィスカ・ヒルシュ(Hirsc)工房

1893年設立、1930年まで活動。鹿(Hirsc)の窯印を使用。


*リヒャルト・クレム工房

1869年設立、1949年まで活動。王冠、RKの窯印を使用。

ドレスデン:リヒャルト・クレム工房マーク


*アンブロジウス・ラム工房

1887年設立、1949年まで活動。子羊の窯印を使用。

ドレスデン:アンブロジウス・ラム工房マーク


*カール・ティーメ工房(S.P.ドレスデン)

1872年設立され、東西ドイツ分裂後は国営企業として存続。
東西ドイツ統一後は個人経営企業として今日に至る。

ドレスデン:カール・ティーメ工房マーク


*ヘレナ・ヴォルフゾーン

1843年設立、1945年まで活動。初期マイセンのアウグスト強権王に由来するARの窯印を使用し、マイセンに訴えられたこともあったようです。

 

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