この作品は、一見、陶板絵では有名なKPM作と見間違える作品ですが、実は、【ドレスデン】窯となっており、裏面にDresdenの記載とともにG.Fの刻印があります。
日本では【ドレスデン窯】はマイセン・KPMに比べ一ランク下回るという印象ですが、実は【ドレスデン窯】はマイセンの『元祖』というべき窯なのです。
【ドレスデン窯】は、1710年1月、ヨーロッパ最古の磁器窯として、ヨハン・フリードリッヒ・ベットガーによって、ザクセン王アウグストス2世の王宮内に設立され、ヨーロッパでは最も歴史のある窯となっているのです。
そして、陶板絵では、マイセンより優れた作品が多く存在しており、今回の作品はその一つと言えます。
この作品は、19世紀後期の作で、新約聖書のヨハネ伝福音書に記されています「贖罪の女」の一場面を描いており、エルサレムの神殿で、不貞の罪を犯して連行された女を前に「汝等のうち罪無き者、この女を石で打て」と人々に説教するキリストの姿が描かれています。
当時の絵付けの技術の高さがそのまま残る作品であり、陶板絵とは思えない奥行きのある作品と言えます。
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